子育て

日焼け止めのSPFって? 紫外線を浴びることはそんなに悪いこと?

もちろん大人でも、肌がしみるとか、肌が荒れてきたとかの異常を感じたらすぐにでも使用をやめるべきです。

紫外線予防

紫外線とは?

光は、可視光線、赤外線、紫外線の3種類に分かれています。

をイメージしてください。シンプルに7色で表現されることも多いですが、赤から紫までのグラデーションを思い描くことができると思います。これが可視光線

そして目には見えないのですが赤の外側にも光があって、それを赤外線と言い、反対側の紫の外にある光を紫外線と言います。

そして、紫外線はさらに3種類に分かれます。

紫外線A波(UVA) 肌の奥深くまで届き、肌内部に活性酸素を作りだします。DNAを傷つけコラーゲンを破壊。シワやたるみなど肌の老化を引き起こします。
窓ガラスや雲も突き抜ける性質があるので、くもりの日や室内でも注意が必要。
紫外線B波(UVB) 波長が短いために真皮には到達しませんが、表皮にダメージをもたらします。肌を赤く炎症させるサンバーン、メラニン色素の沈着などです。レジャー紫外線とも呼ばれシミやそばかすの原因に。全紫外線の5%ほどなのに上記UVAよりも強力です。
紫外線C波(UVC) 通常はオゾン層によって吸収され地上に届くことがなかったのですが、近年のオゾン層破壊によって地上まで届いてしまうことが心配されています。オゾンホールが多く存在している南極や北極に近い地域では、UVCによるものと見られる皮膚障害の例も報告されています。UVA、UVB、UVCの中で最もエネルギーが強く、皮膚がんなど人体への影響が大きい紫外線です。

日焼け止めの「SPF」ってなに?

SPFというのは紫外線B波(UVB)を防ぐ指標です。

例えばSPF10の場合、単純に「10時間焼けない」というものではなく、「10倍遅らせる」という意味があります。

どういうことかというと…。

15分で日焼けするAさんの場合

人は通常15分くらい太陽にあたっていると皮膚が赤くなってヒリヒリしだします。
15分で日焼けするAさんがSPF10の日焼け止めを使うと、同等の日焼けを10倍遅らせることができます。
15分の10倍ですから150分。つまり2時間半です。

何も塗らなければ15分でヒリヒリしはじめるところ、SPF10の日焼け止めを塗っていれば2時間半でヒリヒリしだすということです。

5分で日焼けするBさんの場合

色白で日焼けしやすいBさんはたった5分日光に当たっていただけでで肌が赤くなってしまいます。
このBさんがSPF10の日焼け止めを使うと、日焼けする時間を50分しか引き伸ばすことができません。
日差しにさらされる時間が長いのであれば、Bさんの場合はSPF50を使えば4時間以上に引き伸ばすことができます。

40分で日焼けするCさんの場合

色黒で日焼けしにくいCさんは40分くらい日光をあびているとヒリヒリしてきます。
このCさんがSPF10の日焼け止めを使うと、日焼けする時間を6時間40分に引き伸ばすことができます
CさんはSPF10で十分ですね。

もしCさんがSPF50の日焼け止めを使うと、40分の50倍で2,000分、つまり33時間以上に引き伸ばすことができるという計算になります。
日照時間がもっとも長い夏至でも、日の出から日没までは15時間39分ですから、Cさんが地球の自転くらいのスピードで太陽を追いかけ続ける旅をしているとかなにか特殊なことをしている人でない限り、やっぱりSPF10程度で十分だといえます。

※調べたら地球の自転は時速約1,700Kmでした。太陽を追いかけ続ける旅は無理ですね。

大人はSPFの数値が高くてもOK

標準的なタイプで20分くらいでヒリヒリしはじめるわたしの場合、PF50を使えば…
20分×50倍=1,000分なので、日焼けする時間を16時間以上引き伸ばすことができます。

わたしは1日中外にいるということはまずありませんが、それでもSPF50の日焼け止めと使っています。
やはりシミ・そばかすは怖いので、日焼けする時間をできるだけ引き伸ばせるものを選びたいのです。

しかし、このようにSPF数値の高い日焼け止めは、一般的に洗い流しにくいという特性があります。
肌の丈夫な大人が使うのであれば問題ありませんが、バリア機能の未熟な赤ちゃんや子どもに使うのは、洗い落とすときの肌の負担を考えると考えものです。

不安がある場合は

「SPF数値の高い日焼け止めを使いたいけれど肌に合うか心配」という場合は、手首や内ももなど皮膚の薄い部分に塗って数時間おいてみるなど、試し塗りをしてみて異常がでないことを確認してから使うと良いと思います。

使い始めてからも、肌がしみるとか荒れてきたとかの異常を感じたらすぐにでも使用をやめて皮膚科を受診しましょう。

赤ちゃんや子どもの日焼け止めを選ぶときは

赤ちゃんや子どもにもSPF値の高いものを使おうとしている場合はぜひ考え直してください。

「落ちにくいのはわかった。でもちゃんと洗い流せばいいんでしょ?」
そう思っているとしたら、洗い流すときのお肌への負担を考えてみてほしいのです。

落ちにくいクリームが皮膚表面についているとしたら、それをキレイに洗い落とすためにどんな洗い方をするでしょうか。

(1)洗浄剤をたくさん使う
(2)ゴシゴシこする
(3)洗い流すためにたっぷりシャワーをかける

このような洗い方になると思います。
でもこれらすべて、赤ちゃんや子どものお肌にとってはNGな洗い方です。

洗い流すときのリスクを考えよう

(1)洗浄剤をたくさん使うと、ただでさえ分泌の少ない皮脂が余計に失われてしまいます。
(2)ゴシゴシ洗うのも、皮膚の薄い子どもの肌にとっては刺激が強すぎてしまいます。
(3)たくさん使った洗浄剤をしっかり洗い流そうと長時間シャワーを使うのも問題です。お湯によって必要以上に皮脂が失われ肌の乾燥が進むからです。そして肌の乾燥はバリア機能低下にも直結します。

赤ちゃんの日焼け止め冬、食器を洗うときにお湯を使っている主婦のかたなら想像できるはずです。油分が奪われてガサガサになった指先を。
保湿クリームでのケアをうっかりしたために手湿疹ができてしまい、かゆみに悩まされた経験があるというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

あの荒れた手と同じ状況を子どもの肌に引き起こさないためにも、やはり日焼け止めを選ぶときにはSPFの数値の少ないものを選ぶようにしてみてください。
そして、お子様の成長や肌の状態に合わせてSPF値を少しずつあげていくのが良いと思います。

特にお肌がデリケートなお子さまの場合は、試し塗りをしてみることをおすすめします。
内ももなどの皮膚の薄い部分に塗って数時間おいてみてください。
異常がでないことが確認できれば安心して使うことができますね。